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ここは、田舎から出てきたどこーにでもいそうな学生≪ちくわ≫が、日常に流れているあれやこれやを拾い集めて、ある日はすりつぶし、ある日はこねまわし、ひそやかに物語に練りなおしてゆく――そんな場所なのです。

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現実に生まれる感情はいつだって雑然として無秩序な断片

数日前から実家に帰っている。

現在進行形で感情がうねうねしていて、うまく捕まえることはほとんど不可能だと思う。それでも無理して残しておかないと本当に明日には消えてしまいそうなので、事実の羅列程度になってしまうけれど何かしら書きつけておく。いつも以上に読みにくい文章になるだろうことが予想されるので、先に謝っておきます、ごめんね。……いや、というか怖いから読まないで、か、帰ってください……。

今日は昼すぎに起きた。この一週間ずっと放置している問題がひとつあって、それが心に重くのしかかってどんよりした気分だった。とりあえず入学後の諸手続き書類やら後期試験の受験料の返還手続き書類やらを書いたり、神のみの25巻を読んだりしつつ半日をすごした。

夕方になり、街中のとある小空間に向かった。演劇と朗読などが組み合わさったイベントがそこで行われたのだけれど、なんとアルコールや軽食などを飲み食いしながらの観劇で、小さなライブハウスに似た雰囲気だった。お芝居の見方としてはかなり珍しい形だと思う。

正直、気分が落ち込んでいたので予約してあったとはいえあまり乗り気ではなかった。けれど、さすがは田舎、それほど広くもない会場にもかかわらず何人かの知り合いに偶然に会ったりして(9年来の親友のお母さんと妹さんとか、5年前にお芝居で共演して以来会っていなかった方とか)、始まる前にじゅうぶんに回復してしまった。

いちばん書きたい箇所を書けないまま布団に入ることになっては悔しいので、このイベント自体については深く触れずに進むことにする。とても楽しい雰囲気で、良い時間だったことは書いておく。

今日の役者の中には、中学生や高校生、春から大学へ進学する方なんかもいた。ぼくも彼らの歳だった頃、ああして舞台に立っていたなぁと思い出す。小さい頃から演じること体や声で表現することは好きだったけれど、具体的に演劇らしい演劇をしたのは中学三年の文化祭だったろうか。高校では演劇部を創ろうと奮闘するも失敗し、有志で数ヶ月に渡って稽古を続けていた劇も、全員のやる気をまとめ切れず公演中止にしてしまった。高校二年になって、県の演劇祭で地域のアマチュア劇団の方々と一緒に舞台にあがらせて頂く機会があり、その後もさらに二本ほど芝居に参加した。受験生になってゆくにつれ(受験生の終わりはわりあいはっきりしているものだけれど、受験生の始まりはどうしたってフェードインである)演劇からは離れ、そのままあれからは芝居をつくる側には関わっていない。

高校一年時代いっしょにアングラ演劇部(笑)をやっていたある友人は京都の大学に進学し、大学の劇団に入った。今となってはトータルでぼくより長く演劇をやっていることになる。一年ほど前には、脚本と演出を手がけた芝居を京都の学生演劇祭で公演していたので、観に行った。

その彼のことを思っても、今日の地元で活躍する十代たちを見ても、いやたぶん演劇を観に行くたびにいつも、心に残るのはただただ悔しい気持ち。ぼくがなんだかんだと言い訳をしながらのらくら生きてたこの三年で、これだけのことをやってる人たちがいるんだというどうしようもない悔しさ。なんなのだろう、これは。

それでも、ここまでは、想定の範囲内だった、のかもしれない。

そのイベントが終わり、ぼくは友達が通っている地元の社交ダンスのレッスン場に向かった。ぼくの母校の中では珍しく進学はせず、地元でアルバイトしつつ今は社交ダンス(ぼーるるーむだんす)やってる女の子、という雑な説明でいいのかな……眠い……。

Twitterですらほとんど書いたことはなかったと思うけれど、ぼくも大学に入って半年+α ぼーるるーむだんす〔男女ペアになって踊る、ワルツとかタンゴとか、サンバとかルンバとかあーいうのです〕をやるいんたーかれっじな部活動に参加していた時期がありまして……。当時頻繁に「懸案事項」と呟いていたのはそれのことで、要するにそれ自体はトータルでわりと黒歴史なのだけれど、まぁ楽しいことももちろんあったし、その手のダンスにそれなりの関心と愛着をもつきっかけとしては十分だった。そういうこともあって、帰省すると誘われるので、彼女が練習しているところを見に行ったりしている。

ともかく、今日は気を抜きすぎていたな、と思う。ぼーっと、ただ友達(およびペアの方)が踊っているのを見ていただけだったのだけれど、まさかこんな色んな感情が溢れ出てくるとは予想外だった。懐かしさと切なさと淋しさと、演劇のところで書いたのと似た悔しさ。これを少しでも絞り出しておきたくてこの文章を書き始めたのだけれど、何を書けばいいんだろう、こんなの、直線的な言語という表現に載せられる気がしない。

まずはそう、彼女に関しては踊りが夏に見たときよりも滑らかで、端的に言ってうまくなっていたと思うし、というか夏の時点でもきれいに踊っていたと思う。何が言いたいかというと、ぼくがのらくら生きていた数年間を彼女はこれに使ったんだな、というのが見えて、痛かった。泣きそうだった。ひとつにはそれ。

次は単純に、楽しそうだな、やりたいなと思ってしまう自分がいたということ。まったく触れたことのないものだったらこんなややこしい感情は抱かなかったかもしれない。中途半端に、雰囲気だけ、知ってしまっているのがよくなかったのかもしれない。曲を聴けばダンスの種類はわかるし、自分ができるかどうかを別にしてみれば、ひとつひとつのルーティンはよく見知ったものだったりするし……。

ついでに色々思い出すよね。例えば合宿でサンバを踊るペアだった子のこととか。お互いそれぞれいちばん下手だったけれど、ぼくの中ではいちばん楽しく踊れたこととか。その子に「やめないでね約束だよ」って言われたときにはぼくはもうやめる気でいたこととか。まぁこれは一例で、ほんとはもっとごちゃごちゃと大学一年の黒歴史(とあとで無理やり名付けた記憶の束)一挙に思い出していた。

芝居を見ても、ワルツを踊る人を見ても、あるいはたとえば陸上競技場で走ってる人を見ても、ほかにもたぶん様々な箇所で、こんな感情を感じている。そうやって色々思い出したり楽しそうだなって思ったりぼくは今まで何をやってたのかなぁって考えたり切なさと懐かしさと淋しさとどうしようもない悔しさとぐちゃぐちゃと混ざり合って、混ざり合った上で、だからといってそういうことを続けておけばよかったとまで思うかといえば、そんなこともないのだ。少なくとも現実的なレベルでは考えない。これはぼくの選んだ道で、そこに大きな間違いはなかったとは言える。ぼくは自分の好きなことを勉強する時間、ゆっくり本を読む時間が欲しかった。欲しくて、それを優先するために面倒なことまでいくつかやった。だから今がある。ひとばん寝て明日になれば、何もかも大したことじゃない昔の趣味(「そのうちまたやりたいとは思ってるんですけど、なかなか忙しくてね…笑」)として収納されるだろうなというのははっきりと予想できる。それなのに、感情はどろどろと湧き上がる。説明しきれないような多くの感情が。それがまた、客観視すると痛々しい。無理に例えるなら、修学旅行先に「また行きたいね」と言って本当に旅行を計画してしまうような痛々しさがあるように思う。って伝わるのかな。ビールを持ったおじさんが、テレビに映るサッカー選手を見て「おれ、あいつより上手かったんだぜ……」って言う何かのCMが昔あったけれど、あの感じも近いかもしれない。

どうしようもなく断片的で、史上最高にまとまりがないものになったけれど、Twitterの呟きをまとめたとでも思って「やれやれ」してくれると嬉しいな。ぼくはこの断片を失いたくないからこそ、書いている。だから今までなら出したくなくて出さなかったような部分まで触れている。

帰りはその友達に車で送ってもらった。またしても話の毛色が変わって(ぼくの中では繋がっているけれど、文章としてはぶつりと途切れて切り替わるという意味)申し訳ないけれど、ぼくはふと、この子はやっぱりすごいなと思った。昔からすごい子で、いろんな意味でぼくの心を奪ってた子ではあったけれど……というかそれもここまで感情が錯綜してる要因のひとつなのは間違いないはずなのだけれど。ぼくと時間差で演劇やってたりもしたし、そんな表面的な共通点がありながらぼくとは全く違った歩き方をしているひとなのだ。だから悔しいし、妙に人生が交差しているせいでこういうときに感情と感傷が止まらない。そのとき思った「すごいな」っていうのはもちろんダンスの話だけじゃなくて、ぼくがせっせと記号的なあれこれを積み重ねている間に、彼女は何かをやって……たとえばカナダに住むためにお金を溜めようとしたりとか地元のラジオ番組のパーソナリティやってみたりとか……いやこういうまとめ方こそ記号的だな……ともかく何かをやって三年を生きてきたんだろうという、そのことを素敵だなと思ったのだ。

少々感傷的すぎるのも自覚しているけれど、ともかくあれとこれとそれとが頭の中を渦巻いてパンクしそうだった。ぼくが大学を受け直して合格したなんて話、その子にするのも忘れていた。そんなことちっぽけすぎてどうでもよかった。
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2014/03/22(土) 10:20 | | #[ 編集]
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